坂元裕二さんの作品が大好きです。
あたたかさと優しさが感じられて、見るたびに心がほどけていくような気がします。
初めてその存在を意識したのは『カルテット』
あまりにハマってしまって、それ以来、坂元作品をどんどん遡って観るようになりました。
今回紹介するのは、特に「人生の節目に寄り添ってくれた」と感じる2つのドラマです。
『カルテット』
坂元裕二さんの魅力を私に教えてくれた、忘れられない作品です。

ストーリー
夢を諦めた30代の男女4人が、偶然の出会いをきっかけに軽井沢で共同生活を始め、弦楽四重奏団
「ドーナツホール」を結成します。
しかし、その出会いには大きな秘密が隠されていて、少しずつ明かされていく過去とともに、4人の心の
葛藤や人間関係が描かれていきます。
主演: 松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平
見どころ
• テンポのいい会話や、言葉遊びが絶妙でクセになる
• 弦楽器の生演奏も聴きごたえあり
• 名言が散りばめられていて、自分の心に刺さる言葉が見つかる
感想
4人はそれぞれ秘密を抱えていても、否定せずにただ受け入れ合っていく。
歪な4人が集まって、まんまるなドーナツをつくっていくようなストーリーが、あたたかくて
微笑ましいです。
こんなふうに、自分のダメなところも含めて受け入れられる関係って、すごく素敵だなぁと
思いました。
好きなセリフ
「泣きながらごはんを食べたことがある人は、生きていけます」
「死ぬなら今かな?っていうぐらい、今が好きです」
「みんな面白い。みんなの面白いところを、みんなで面白がって。欠点で繋がってるの。
だめだねえ、だめだねえって言い合ってて。」
『大豆田とわ子と三人の元夫』
これは私が、当時別居中だった元夫と一緒に毎週観ていたほど、2人でどハマりした作品です。
ストーリー
3回離婚したバツ3の女性・大豆田とわ子が、3人の元夫に振り回されながらも、自分らしく生きていく
姿を描いたハートフルなラブコメディです。
主演: 松たか子、松田龍平、角田晃広、岡田将生
見どころ
• テンポ感のある会話劇がとにかく最高
• 不器用な元夫たちが愛おしい
• 友情や親子愛の描写にもグッとくる
• 名言の宝庫。きっと大切な言葉が見つかります
感想
3人の元夫ととわ子のやりとりは、何度見ても笑ってしまいます。
でもそれだけじゃなくて、親子や友情の関係性もあたたかくて、心がじんわりする作品。
とわ子の、強さと優しさとチャーミングさが詰まった生き方を見て、私も「こんなふうに生きて
いきたい」と素直に思いました。
好きなセリフ
「別れたけどさ、今でも一緒に生きてると思ってるよ」
「人生に失敗はあったって、失敗した人生なんてないと思います」
「人生にはふたつのルールがあって、亡くなった人を不幸だと思ってはならない。生きてる人は幸せを
目ざさなければならない。人はときどきさびしくなるけど人生を楽しめる。楽しんでいいに決まってる」
「私の好きは、その人が笑っててくれること。笑っててくれたら、あとはもう何でもいい。そういう感
じ」
まとめ
人生のどんな瞬間でも、やさしい言葉とぬくもりをくれる。この2作品は、そんな存在です。

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